
最相 葉月
図書館で順番待ちをしていたら、読むのがこんなに遅くなってしまった。
人気作品を早く読みたいと思うなら、図書館で借りてはいけないねぇ。
久しぶりに活字を読んだなという気がした、星新一の伝記。
自分も、やはり中学・高校のころに星新一にはまって必死になって読んでいた記憶がある。
あの短い一編一編に、途方もない労力を注がれていたのだと驚く反面、一種独特な業界の雰囲気に包まれた、どこの世界にもある序列社会の壁にこんなところでも出会おうとはと、残念だったりもする。
日本にSFが根付く過渡期が、こんなに近い時代にあったのかという驚きと、さて今のSFとはどんなものかなと思いあぐねつつ読み進めるのは新鮮で楽しかった。
小説家って、怖い職業です・・・。